2006.07.03 Monday

この人しかいない

この人しかいない!と言うのははっきり言って思い込みだ。10年前はそう思っていなかった。10年後もそう思っている確率は低い。この人しかいない!と言うのは現在に捕らわれた思い込みだ。10年間の自分の行動の軌跡を振り返ってみよう。何かが少し違っていれば、今とは違う出会いがあったことが分かるだろう。出会いは奇跡だが、必然ではない。この人しかいない!と言うのは必然ではない。単なる思い込みだ。そして10年後もそう思っている客観的な理由は何もない。だからこう思うべきなのだ。「この人しかいない訳じゃない!それでも自分はこの人を選ぶ!」と。それが主体的な態度というものだ。

が、なぜ「この人しかいない!」と思ってしまうのか。それは欲望に火がついてしまったから。相手が欲しい。独占したい。支配したい。心のブレーキを外して欲望を解き放った。いつの間にか、知らないうちに。それ自体が悲劇を招くわけではない。相手を欲すること。それは恋愛には必要なことだ。欲しても得られない。それが悲劇を招くのか。欲しい物が手に入らなければもっと欲しくなる。失えば胸にぽっかりと穴が開く。心のブレーキを外して相手を欲すること。手に入れるか、失うか。引き返す道はない。

問題は、失ったときの心の穴をどう処理すればよいか、だ。
いずれにしても後悔はする。怒りや不安や悲しみや嫉妬に捕らわれる。
失ったものは大きい。それでも自分にできることをするしかないじゃないか。
「この人しかいない訳じゃない」。それは、厳然たる事実だ。
「それでもこの人を選ぶ!」のか、
「別のいい人を見つける!」のか。
どちらも決意。どちらも覚悟だ。
覚悟しろ。

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